東洋経済オンライン 6月11日(土)11時0分配信
超使える! 「スター・ウォーズの英語」5選
映画を見る前に『スタ-・ウォーズ』の英語を学べば、面白さががぜん増します! ※『CD付 スター・ウォーズの英語 [エピソード7/フォースの覚醒]』(KADOKAWA)より
昨年の冬についに放映され、世界的な反響を巻き起こした、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。ついに日本でもDVD&Blu-rayが発売されましたが、『フォースの覚醒』を充分に楽しむためには、やはり英語のセリフを理解するのがいちばんです!
もっと言えば、キャラクターのセリフを日常会話で使ってみることで、普通に勉強するよりも、はるかに効率よく身に付けることができます。
「『スター・ウォーズ』はSFだから、あまり使えないのでは?」と思ったあなた、それは誤解です! 前回の記事でもご紹介しましたが、本作では、日常生活で使える英語表現が非常に多く登場します。それでは、『CD付 スター・ウォーズの英語[エピソード7/フォースの覚醒]』で翻訳/英文解説を担当された、カリスマ英語講師の安河内哲也氏に、本書後半に登場する、日常会話でも使える英語の名言を紹介いただきます。もちろん今回も、最新の超美麗のアートワークも必見です!
(※本記事は軽微なネタバレを含みます。まだ見ていない人は注意してください。)
■ スター・ウォーズと共に「英語マスター」を目指そう!
みなさん、こんにちは! 安河内哲也です。前回の記事でもお話しましたが、私は『スター・ウォーズ』のファンで、本シリーズがきっかけで“英語に覚醒した”といっても過言ではありません。 みなさんもぜひ、『スター・ウォーズ』をきっかけに「英語マスター」を目指していただけたらと思います!
最新作で復習する、スター・ウォーズの英語名言その①
・You’re part of this fight. We both are.
あなたは戦うんでしょ。私たち2人とも。―――――レイ
帝国軍の残党であるファースト・オーダーを脱走したフィンは、レイと出会い、追っ手から逃れるためにミレニアム・ファルコン号に乗船していました。ところが、話の流れからレジスタンスの基地へと向かうことになり、ハン・ソロの友人、マズ・カナタの酒場に立ち寄ります。そこで彼は、自分はレジスタンスに加わるつもりはないと明言するのです。これは、そんなフィンに対してレイが言ったセリフです。
part of ~ は、日常表現やビジネス英語でもよく使う表現で、「~の一員です」という意味。
You are part of this project. We all are.
(あなたはこのプロジェクトの一員です。私たちすべてがそうなのです)
と言ったりできます。このシーンでは、「あなたはこの戦いの一部でしょ」という意味ですが、そこから「あなたは戦うんでしょ」と意訳してみました。
最新作で復習する、スター・ウォーズの英語名言その②
・Long story. A good one for later.
長い話になるわ。後にしたほうがいいわね。―――――マズ・カナタ
マズ・カナタの城の地下室には、何とブルーのライトセーバーがありました。
エピソード5では、ダース・ベイダーに手を切り落とされたルークの手にもブルーのライトセーバーが握られていたのを覚えているでしょうか? これらは果たして同じものなのか。そしてなぜ、ライトセーバーが酒場の地下室にあるのか……。
マズ・カナタがそれを説明しようとしても、簡単には説明できない背景があるらしく、「どこで手に入れたんだ?」というハン・ソロの問いに、彼女はこのセリフのように手短に答えるのみです。
long story(話せば長くなる)、for later(後で) は、ともに日常生活でよく使う表現です。
Why did you go to watch Star Wars without me?
(なんで、僕を置いて「スター・ウォーズ」を見に行ったんだ? )
などという問いかけに、
Long story. It’s for later.
(話せば長くなるんだ。それは後にしよう)
という具合に使うことができます。
最新作で復習する、スター・ウォーズの英語名言その③
・Come get it.
取り戻してみな。―――――フィン
青色のライトセーバーは、元々、スカイウォーカー家の人間の手を渡り歩いてきた伝説の武器です。傭兵としての訓練を受けてきたためなのか、フィンはこのライトセーバーを意外なほど見事に使いこなします。それを見たカイロ・レンは、フィンに対して「その武器は私のものだ」と告げるのです。それに対し、フィンはこのセリフを発し、勇敢にもカイロ・レンと戦う姿勢を見せます。
comeやgoという動詞は、その後に原形不定詞を付けることがあります。たとえば、You go get it. (それを取りに行って)やWould you come see it? (見に来てくれませんか? )。こうした言い方は、ネイティブの間で頻繁に用いられるます。
皆さんも、このような会話で使ってみてください。
Why don’t you come see my Star Wars collection?
(僕の「スター・ウォーズ」コレクションを見に来ない? )
最新作で復習する、スター・ウォーズの英語名言その④
・I can show you the ways of the Force.
オレがおまえにフォースの使い方を教えてやる。―――――カイロ・レン
カイロ・レンは、スターキラー基地内でチューバッカに撃たれ、手負いの身です。とはいえ、訓練を受けてきたカイロ・レンは強敵で、フィンは敗れてしまいます。
その後、ライトセーバーを持ったレイがカイロ・レンに立ち向かうのですが、その戦いの最中、苦戦するレイに対してカイロ・レンが放つセリフが、これです。
show~は「~を見せる」とも訳されますが、ここでは「~を教える」という意味で使われています。the waysは「方法」ですが、日本語の「道」に近いニュアンスです。したがって、the ways of the Forceは「フォース道」と訳すことも可能です。
最新作で復習する、スター・ウォーズの英語名言その⑤
・May the Force be with you.
フォースと共にあらんことを。―――――レイア・オーガナ
『スター・ウォーズ』ファンでこのセリフを知らない人はいないと思いますが、やはり今回も、最後を締める言葉はこれ以外には考えられません。may には祈願や祈りの意味が込められており、宇宙に流れるエネルギー、すなわち「フォース」が共にあることをお互いに願いつつ、相手へ贈る言葉として使われています。
日常表現としては、
May your dream come true! (あなたの夢がかないますように! )
という表現で使えます。
銀河をめぐる戦いの中であっても、飛び交う英語は日常会話でよく使えるものばかりなのです。皆さんも、ビデオや書籍で、改めて『スター・ウォーズ』の世界に触れてみてください。きっと、私と同じように「英語に覚醒」することができると思います!
それでは、May the Force be with you!
(写真:©&TM LUCASFILM LTD)
安河内 哲也
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